<<<Back ▲UP ■ Choctaw L−9 ■

Special Thanks OASYS・SY 硲 蒼子


  キャシディとケリーという名の美しい双子が、空軍基地からハイテク・ヘリコプター「Choctaw L-9」を盗み出した。
  ヘリコプターの燃料は残量がわずかであったため、TKRはヘリが陸送されるものと推測した。彼らは基地からほんの4キロしか離れていない地点で、大型トラックが盗まれたことを発見し、ヘリはその中に隠されているとふんだ。
  彼らがその手がかりを追う準備をしているとき、FBIのセクション・チーフ、マドックスが捜査を打ち切るよう命令してきたが、カイルはその命令に背き、トラック発見のためにチームを向かわせた。

  彼らがそのトラックをトンネルの中まで追っていったとき、運転手のひとりが特殊化学爆弾を爆発させてTKRのビークルのスキャナーを封じ、ドライバーたち全員の眼をくらませた。カイルは手動でダンテのミサイルのうちのひとつを発射したが、トラックは完全に吹き飛び、運転手は死んだ。

  厳密な調査の結果、彼らは爆発したトラックは彼らが追っていたものとは違っていたということが分かった。

  カイルはTKR上層部から停職処分を受けた。なぜなら、彼の命令不服従の結果、民間人が死んだからである。停職になったカイルを、トレックは自分のコンドミニアムにかくまう事にした。

  TKRは大統領の命により、FBIの管轄下におかれた。新しいチーム・リーダーはコバク特別捜査官だ。コバクはTKRのメンバーに厳格な規則を押しつけ、あまつさえダンテを<ダン>と改名することすらした。

  エリカのKATTはビデオを隅から隅まで分析し、トラックが元々爆発するよう細工されていたことを発見した。FBIの管轄下におかれてから、TKRの(人間の)メンバーはカイルと連絡を取ることができなくなっていたが、ダンテがこっそりカイルにこのことを知らせた。

  カイルはこの新しい証拠を彼の上官に知らせようとしたが、いかなる証拠であろうと、カイルの意見聴取会のときまで待たなければならないと言われた。すると謎の男(シャドウ)がダンテに乗って来てカイルに、おそらくあの「死んだ筈のトラックの運転」を見つけるように助言した。たが、その時ダンテのセンサーは、シャドウの存在も声も感知しなかった(カイルにしか見聞きできなかった)。

  ダンテはトラックの運転手がリード・ノースムーアという俳優だということを特定した。カイルは彼のアパートに行き、ノースムーアが生きているのを見つけた。その時、彼らふたりはキャシディとケリーの銃撃を受けた。ダンテの協力で九死に一生を得たあと、リードはカイルに、自分は例のトラックを運転するためにFBIに雇われたのだということを話した。あのとき発見された死体は、医学学校の解剖用死体だったということも。

  ダンテはカイルを、Choctaw L-9の運び込まれた場所に連れていった。ダンテはコバクが彼のいないことに気づく前に、スカイワンに戻らなければならなかった。

  ダンテのいないあいだ、他のビークルたちはコバクをごまかし、時間稼ぎをしようと企てた。プラトはコバクの後ろからエレクトリック・プローブでつつき、カットは彼にゼロ排気エンジン推進の中を見てくれるよう頼み、ビーストは彼を壁に押しつけた。ようやくダンテが戻ったが、コバクは、<ダン>のエンジンが熱いことに気づいた。

  カイルはセクション・チーフ、マドックスが盗まれたトラックを運転しているのを見た。彼はTKRに連絡を取ろうとしたが、コバクは(上層部から)カイルとの接触を許されていないため、その通信を切ってしまう。チームは、マドックスは密輸業者に違いなく、Choctawを国外に持ち出すに十分な時間を稼ぐため、まさにそのためにTKRを足止めしようとしているのだということを納得させよとした。(彼らの真剣さに)コバクもついには折れた。

  カイルを発見したマドックスは、キャシディとケリーを彼のところに行かせた。マドックスはChoctawを操縦し、カイルに向かってミサイルを発射した。ミサイルは逸れ、その爆風によりカイルはヘリに脚に向かって吹き飛ばされた。チームの残りのメンバーが到着し、カイルがそこに乗っていることに気づく前に、ビーストのミサイルがヘリに向かって火を吹いた。幸運なことにミサイルは外れた。

  カイルはChoctawのコクピットによじ登り、マドックスに強烈なパンチを喰らわせた。そしてダンテから即席のレッスンを受け、ヘリを着地させた。コバクはカイルをチームに復帰させた。犯罪者たちが連行されるとき、カイルは彼にトラックの運転手が生きていることを教えてくれた、あの不思議な男「シャドウ」のシルエットを再び見た。