<<<Back ▲UP ■ 刑務所脱獄! 復讐の時限爆弾を探せ!!/#23:BROTHER'S KEEPER ■



マイケル・ナイト(Michael Knight)
デボン・シャイアー(Devon Shire)
K.I.T.T.の声(Voice of K.I.T.T.)
エイプリル・カーチス(April Curtis)
ナレーション

ピーター・マッコード(Peter McCord)
リサ・マーティンソン(Lisa Martinson)
エリック・フェントン(Eric Fenton)
フィリップ・ハント(Phillip Hunt)
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 デビッド・ハッセルホフ(David Hasselhoff)/佐々木功
 エドワード・マルヘアー(Edward Mulhare)/中村正
 ウィリアム・ダニエルズ(William Daniels)/野島昭生
 レベッカ・ホールデン(Rebecca Holden)/藩 恵子
 小林清志

 ジェラルド・ゴードン(Gerald Gordon)/田口 計
 キャサリン・メアリー・スチュワート(Catherine Mary Stewart)/土井美加
 マイケル・フェアマン(Michael Fairman)/千葉耕市
 ティム・オーコナー(Tim O'Connor)/大木民夫


- SUMMARY -
刑務所に殺人罪で収監されていた囚人マッコードが釈放される事になった。だが彼は「刑務所に残りたい」と暴れ、結局釈放が取り消しとなった。「マッコードを釈放しなければ新型爆弾を爆発させる」と脅されていた市の意向でマイケルが囚人に化けてマッコードを脱獄させる。だがマッコードの様子に疑問を抱いたマイケルの調査により彼が無実の罪で投獄されていた上、「爆弾脅迫犯」である彼の実の兄に命を狙われている事を知り、彼を助け、時間ギリギリの所で爆弾も安全な場所へ運んで爆破させる事に成功した。



ある刑務所で仮釈放のための面談が行われていた。そこには面接官の他に謎の男たちが同席したが、仮釈放の対象となっていた殺人犯のピーター・マッコードは仮釈放の決定を拒み、刑務所に残りたいと言う。そしていきなり刑務官を殴り、その場で仮釈放の決定は白紙に戻された。それを見た謎の男は「ナイト財団に電話してくれ」と部下に言った。

刑務所に囚人護送車が到着し、あらたに刑務所に収監される囚人が降りて来た。その中にはマイケルの姿もあった。マイケルはマッコードと同じ牢に収監された。これは特別捜査班のハントの依頼でFLAGが仕組んだ事で、事情は刑務所長しか知らなかった。

財団トレーラーの中でエイプリルがナイト2000の調整をしていた。エイプリルとKITTは今回の作戦は危険すぎると言うが、デボンはマッコードを明日正午までに釈放しないと市の中央でミノタウロス爆弾が爆発すると言う。ミノタウロス爆弾は新型で小型・強力なプラスチック爆弾で、軍の弾薬庫から盗まれたものだった。調整が終わるとKITTはマイケルの「脱獄」を助けるために刑務所に向かった

刑務所では所長に呼ばれたマイケルとマッコードが牢から出て所長室へ向かう所だった。そこへナイト2000がターボブーストで刑務所の塀を飛び越えて入って来た。銃撃を受ける中、マイケルはマッコードをナイト2000に押し込め一緒に脱獄した。警察のパトカーに追われたが、ナイト財団のトレーラーの中に逃げ込み、そのまま財団本部へマッコードを連れて行った。

マイケルとKITTの手配は予定通り解かれ、デボンはマッコードを脱獄させるよう財団に依頼したハント特別捜査官に引き渡したが、マッコードは「刑務所に戻してくれ、殺される!」と脅え切っていた。その様子をマイケルは不審に感じ、「捜査官の邪魔はしない」約束で調査する事をデボンに了解させた。

ハントの車をつけて行くと、街角で車内にマッコードだけ残して捜査官達が車を離れた。その様子を白い車に乗っていた男たちが見張っていたが、マッコードは車のガラスをけりやぶって逃げ出した。それを白い車の男たちが追い、されにそれをマイケルが追った。マイケルはマッコードの身が危険だと感じ、白い車の追跡を妨害するが、その間にマッコードはどこかへ逃げてしまった。

ハント特別捜査班オフィスへデボンが出向き、何故マッコードを一人置き去りにしたのかをハントに問い詰めるが、ハントは「それは爆弾脅迫犯の指示だ」と言い、逆に何故マイケルが邪魔をするのかと言った。ハントは「何百、何千の人のためならば殺人犯一人の命くらいくれてやる」と言うが、デボンは「たとえたった一人の殺人犯でも命の大切さは変らない」と反論し、これからはナイト財団独自の調査を続けると言い残してオフィスを後にした。ハントはマイケルとKITTの緊急手配を再開させた。

財団のトレーラー内ではエイプリルが「プラスチック爆弾専用の探査装置」を完成させナイト2000に取りつけようとしていた。ただその装置は鉄鋼の多い所では威力が半減してしまうのだと言う。マイケルはマッコードのただ一人の身内である彼の実の娘で、現在売れっ子モデルをしているリサ・マーティンに会いに行く事にした。

リサの撮影現場に来たマイケルは、彼女の父の事について話したいと言うが、彼女は「自分の両親はすでに亡くなっていて自分は伯父夫婦のもとで育てられた」と頑にマイケルの話を聞く事を拒んだ。だが彼女のトレーラーの中に武器を持った男達が潜んでいる事をKITTのセンサーがキャッチし、マイケルはリサをナイト2000に強引に乗せて男たちの手を逃れ、彼女の安全のために財団本部へとリサを連れて行った。

デボンがリサに事情を説明しようとしている所へ、マッコードが入って来て「自分を勝手に脱獄させたのだから、責任をもって守ってくれ」と言うが、そこにリサがいる事を知って動揺する。リサは「この男は母を殺した殺人犯だ!」と父を拒絶する。

一方「マリーン・ヨット・セール」と言う店では、マッコードを追跡していた白い車の男たちがボスのエリック・フェントンになじられていた。このフェントンこそがエリックを殺そうとしている爆弾脅迫犯だった。

財団に保護されたマッコードは、自分は妻を殺していないとデボン達に訴えた。彼の話では、彼の妻レイチェルは昔ある悪人と婚約していたが、その悪人が刑務所に収監される時、マッコードにレイチェルの世話を頼んで行った。だがマッコードとレイチェルは恋に落ち、彼女の婚約者だった男が刑務所の中にいる間に結婚し子供ももうけた。レイチェルの婚約者が出獄した時はリサはすでに7才になっていたが、彼はレイチェルとマッコードを許さなかった。彼はマッコードを罠にかけ、彼をおびき出している間にレイチェルを殺し、その罪をマッコードになすりつけたのだった。そしてその男は12年たった今も自分の手でマッコードを殺そうと狙っていると言う。その男はマッコードの腹違いの兄・エリックだった。

マッコードを狙うエリックは、ミノタウロスを白い車に積み込み、ある場所に車ごと放置させた。

デボンはエイプリルにリサとできるだけ色々な事を話し、その会話すべてを録音するように指示する。デボンは、エリックは恐らくマッコードと彼の妻にとって思い出の場所に爆弾を仕掛ける筈だと推測していた。なぜならば、爆弾を爆発させると予告して来たのは、エリックとレイチェルが結婚した市の結婚式の日時そのものだったからだった。そしてその「思い出の場所」を知る手がかりはきっとリサの記憶の中にある筈で、爆弾の置かれた場所を知る手がかりとして必要なのだと言った。

マイケルはエリックの経営する店に行った。KITTのセンサーで、かつてこの場所にプラスチック爆弾が置かれていた事と、今はすでに無い事を知り、エリックに直接会って爆弾の場所を問い詰めるが聞き出す事は出来なかった。だがエリックが飲んでいた薬から、エリックがガンでもう助からないらしい事を知り、何故エリックがそこまでマッコードを狙うかの理由を知った。

財団本部のマッコードは、リサに「1分だけ話を聞いてくれ」と言い、その話の後姿を消した。リサは父が死ぬ気だと知り、マイケルに父を助けて欲しいと頼む。

マイケルはマッコードがエリックの店に向かったと推測し、店に急行した。そして危ない所でエリックを救出し、KITTがリサの言葉の中から選び出した3つの地名をマッコードに聞かせ、爆弾捜しを急いだ。

爆弾を乗せた車はかつてマッコード達が住んでいた家のあった場所で、今は立体駐車場になっている所にあると分かったが、KITTのプラスチック爆弾専用探査装置は駐車場の鋼鉄に乱反射して爆弾の場所を察知出来なかった。だが以前マッコードを追っていた白い車をみつけると、そのトランクからプラスチック爆弾をナイト2000のトランクに移し変え、人のいない安全地帯まで全速力で走り、間一髪の所で安全に爆発させる事に成功する。

事件解決後、デボンはマッコードに「殺人罪の汚名は晴らせそうだ」と伝えた。リサの誤解はすでに解け、マッコードとリサは新たな生活を始めるために旅立って行った。



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