<<<Back ▲UP ■ 日曜洋画劇場「ナイトライダー6(後半)」/#08:TRUST DOESN'T RUST ■



マイケル・ナイト(Michael Knight)
デボン・シャイアー(Devon Shire)
K.I.T.T.の声(Voice of K.I.T.T.)
ボニー・バストウ(Bonnie Barstow)
ナレーション

トニー(Tony)
レブ(Rev)
K.A.R.R.の声(Voice of Karr)
ファーストフードの店員(Fast Food Kid)
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 デビッド・ハッセルホフ(David Hasselhoff)/佐々木功
 エドワード・マルヘアー(Edward Mulhare)/中村正
 ウィリアム・ダニエルズ(William Daniels)/野島昭生
 パトリシア・マクファーソン(Patricia McPherson)/小山茉美
 小林清志

 マイケル・マクレー(Michael MacRae)/内海賢ニ
 ウィリアウムス・サンダーソン(William Sanderson)/
 ピーター・カレン(Peter Cullen)/天地麦人
 イワン・ロス(Ivan E. Roth)/


- SUMMARY -
ナイト財団の「ナイト工業博物館」に2人組(トニーとレブ)が忍び込み、そこにあったナイト2000のプロトタイプである「KARR」を盗み出してしまった。KARRはKITTより半年前に製作されたが、プログラムの問題点から直ちに封印された「悪のナイト2000」とも言える車だった。トニー達と組んだKARRは悪事を繰り返し、とうとう自分の修理の為ボニーを誘拐する。マイケルはKARR達の居場所を察知しボニーを救出すると、KARRと真っ正面から挑み、KARRは崖から墜落して爆破した。



マイケルが深夜デボンの指示で「ナイト工業博物館」へ向かっている時、トニーとレブの二人の小悪人がていた。博物館はウィルトン・ナイトの死後は打ち捨てられた倉庫のようになっていたが、まんまとその中に忍び込んだ二人は、倉庫内の明かりを付けようとして「通電禁止」になっていた第三実験室に通電してしまう。

第三倉庫に入り込んだトニーとレブは、闇の中に浮かび上がる赤いセンサーに追い詰められた。

「博物館」に着いたマイケルは、ガードマンがいない事を不審に思い、倉庫の鍵が開けられているのを見て、調査のために倉庫の中に入った。第三実験室の前で倒れているガードマンを発見し、助け起こそうとしていると、第三実験室から「ナイト2000と同じ姿」の車が飛びだして来て、マイケルをひき殺そうとした。マイケルは謎の車を追うよりもガードマンを病院に運ぶ事を優先した。

翌日マイケルはFLAGの本部で、昨夜見たナイト2000にそっくりな車についてデボンとボニーを問い詰めた。デボンによれば、その車はマイケルがFLAGのメンバーになる半年前にウィルトン・ナイトによって完成させられた「KNIGHT AUTOMATED ROVING ROBOT(K.A.R.R.)」であり、作ったもののプログラムの基本的な問題から封印されていたと言う事だった。その問題とは、KITTがその乗り手であるマイケルに奉仕し、守り、人を傷つけない事が最重要点としてプログラムされているのに対して、KARRは自分を守る事を最優先させてプログラムされていると言うものだった。つまりKITTのプログラムは「利他」でありKARRのそれは「利己」なので、KARRを盗み出した何ものかとKARRの利害が盗み出した者たちと一致しているうちはともかく、利害が一致しなくなった時、どう暴走するか分からないだけに危険なのだった。そのような危険なものが何故保管されていたのか詰問するマイケルに、デボンはKARRが作られたのはボニーがナイト財団に加わる前であり、デボン自身もKARRはウィルトン・ナイトによって破壊されたものだと思っていたと答えた。

一方KARRはトニーとレブを乗せ、ファーストフード店のドライブスルーに行くが、生まれたばかりで「常識的知識」に欠けるKARRのせいで警察に追われる事になってしまった。だがパトカーを振り切って逃げおおせたKARRの能力を知ったトニーはKARRを使って銀行強盗等を思いつく。

KITTと同じ能力を持つKARRを倒すため、ボニーはナイト2000に搭載されていたレーザーをより強力なものにする事にした。そのレーザーで、KARRの唯一の弱点であるフロントのセンサー部分を破壊すれば、他の機能も停止すると言う。

襲撃事件をKARRに繰り返させて大金を得たトニー達だったが、KARRが「セルフモニターした結果自分の機能の一部の性能が落ちている事が分かったので、修理出来る人間を連れてこい」と言い出した。だがレブは「人を傷つけたりしない事だけはこれまでも守って来た。だから誘拐は絶対にやらない」と言い張り、トニーが「KARRを騙して適当にやるからまかせておけ」となだめる。だが実際にはトニーはレブが寝ている間にFLAG本部にKARRで突入し、ボニーを誘拐してしまう。マイケルはKARRを追ったが、住宅街に逃げ込まれ、それ以上の追跡を行うと一般人に被害が出ると判断し、追跡をやめた。

トニー達の隠れ家に連れていかれたボニーはKARRの指示で修理をしていたが、昼寝から目が覚めたレブが、トニーとKARRがボニーを誘拐して来たと知って激怒する。レブは「あの化け物車のせいで(トニーは)人が変わってしまった。昔の人のいいトニーに戻ってくれ」と懇願するが、トニー「もう一仕事するまでやめない」と、レブを殴り倒す。その頃KITTはKARRのセンサー反応からボニーの居所を知り、トニー達の隠れ家に突入してボニーを救出した。

ボニーの情報からトニーとKARRが博物館倉庫に保管されている宝飾を狙っている事を知ったマイケルは、ボニーを乗せたまま倉庫へと向かった。倉庫から飛び出して来たKARRを追跡し、ボニーがレーザーの照準を調整して発射するが、調整が不十分で狙いが外れる。最後の1発を発射するが、今度は完全にKARRに外されてしまう。KARRは警察のパトカーで作られたバリケードをターボジャンプを使って飛び越そうとするが、重量が重すぎるため、乗っていたトニーを強制的にEJECTして自分一人逃走する。

海岸通りを逃走するKARRを追ったマイケルは、ボニーとKITTの「やめてくれ」と言う懇願も聞かず、KARRに正面からぶつかって行った。正面衝突する直前、KARRはハンドルを切り、崖から墜落して大爆発を起して亡んだ。

事件が解決した後、FLAGのトレーラーの中ではボニーとKITTが「何故あの時KARRが先にハンドルを切ったのか」をマイケルに聞いた。マイケルは、自分を守る事を最優先にプログラムされているKARRは(自分と同じ強さを持つ)KITTとの正面衝突を避けようとするだろうと思って正面から立ち向かった事を話した。最後にマイケルがKITTに、自分と兄弟のようなKARRと戦ったがいてどう思ったかを聞いた時、KITTは「自分と同族がいる事が分かって少し勇気づけられた」と答えたが、トレーラーからマイケル達が出ていった後「本当を言えば、少しさみしい気分です」とつぶやいた。


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