STARRING |
DAVID HASSELHOFF |
![]() | |
ALSO STARRING |
EDWARD MULHARE |
![]() | |
GUEST STARS |
CARMEN ARGENZIANO EUGENE CLARK MEGAN BUTLER MITCH PILEGGI CHRISTINE HEALY LOU BEATTY,Jr FRANCIS GUINAN |
![]() | |
SPECIAL APPEARANCE By |
JAMES DOOHAN |
![]() | |
EDITED By |
BARRY B. LEIRER |
![]() | |
PRODUCTION DESIGNER |
BILL CORNFORD |
![]() | |
DIRECTOR OF PHOTOGRAPHY |
BILL DIKSON |
![]() | |
MUSIC By |
JAN HAMMER |
![]() | |
PRODUCED By |
CHUCK BELLIER |
![]() | |
BASED ON CHARACTERS CREATED By |
GLEN A. LARSON |
![]() | |
WRITTEN BY |
RUB HEDDEN |
![]() | |
DIRECTED By |
ALAN J. LEVI |
![]() | |
EXECTIVE PRODUCER |
MICHELE GOLDMAN BRUSTIN |
<ストーリー>![]() クエイトン州のある市では前市長により、人道主義の観点から警官を含め旧型武器(拳銃などの火器)の所持を禁止、警官は全ての拳銃を処分し代わりに殺傷能力の無い音波銃を持たされていた。また犯罪人に対しても死刑を廃止し、重罪犯も20年間コールドスリープさせられるだけとなっていた。この処置は人道主義からだけでなく市の経費削減にも一役買っていた。 しかし一方で犯罪者は旧式銃を手にしている事も事実であり、警官の中には「前市長は警官の敵」と、反発するものもいた。実際に銃の所持を禁止した前市長自身銃で殺され、現在は副市長が市長の代行を務めていた。 ナイト財団は前市長の時、市との間に協力関係を持っており、犯罪捜査と防止の為にナイト2000を凌ぐ性能を持つ「ナイト4000」を開発し、市と警察に対して採用を求めていた。しかし、前市長亡きあとその職務を引き継いでいる副市長と、警察署長は「財政難」を理由にナイト4000の採用を渋っていた。そして30日以内にナイト4000を完成させる事と、市長殺害犯を突き止める事ができなければナイト財団との協力関係は解消すると宣言した。 ナイト財団のデボンは、この市と警察側の要求に対処するためにはどうしてもマイケルの力が必要と感じ、マイケルに会いに行く。マイケルは10年前財団を辞め、今は釣りの案内人として「第三の人生」を歩んでいた。しかしデボンの頼みに「30日間だけ、そして相棒をKITTにする事」を条件に財団に戻る事を受け入れる。 ところが財団がナイト4000を開発する為に採用した「元検事」で「人間不信」のマードック主任はナイト4000のめどが立った上、市への体面上からも借金を返済するためにもナイト2000を解体し、使える部品は売り払っていた。結局マイケルは残ったKITTのCPU他の部品を集め、なんとかKITTを復活させ、自分の1957年型シボレーに搭載するが、(無くなったチップの代わりに)新たに搭載したチップは(KITT曰く)安物で、誤認識を起こしてしまう。そこでマイケルは売り払われたKITTの部品の行方を調べる。 一方、新米警官のショーン・マコーミックは市のパーティーの警護中、パーティーを襲い副市長を人質にとった犯人を追跡し、音波銃で犯人を撃つ。しかし犯人はそのまま逃走し、そこには旧式銃が落ちていた。その銃がかつて警察官が所持していた銃と同じ型である事を不審に思った彼女はその銃を隠し、独断で弾道検査などの調査を始めていた。ある夜、彼女は帰宅途中で強盗事件と出くわす。犯人を追いつめた彼女を待ち構えていたのは市のパーティー会場を襲ったワッツであり、強盗犯はショーンの同僚の女警官だった。それは拳銃の出所に疑問を持つショーンが危険な存在と判断した、現役警官を巻き込んだ「拳銃横流し」組織の罠だったのだ。そしてショーンはワッツに至近距離から頭を撃たれ、病院に収容される。 病院では警察署長がショーンに対してRNA(視神経と大脳の記憶組織に探針を挿入して記憶を抽出する)を施すよう医師に指示した。RNAは実施されたが、担当の医師は「最近の記憶は脳の一部が破壊されていて残っていない。脳にチップを埋め込む手術をすれば、彼女は助かるかも知れない」と言う。署長は「手術の成功率は100%ではない。しかもその手術には膨大な費用がかかる。だから手術を認めることは出来ない」と拒否するが、功名心にかられた医師の独断で手術は実施され、ショーンは回復する。 復帰したショーンは部下の命よりも経費削減を優先する署長に腹を立て警察を辞職、ナイト財団に新たな職を求めた。 ショーンの財団での面接が行われている時、マイケルが「行方不明だったKITTのチップの行方が分かった。ある婦人警官の脳に移植された」との情報を持って来た。そしてその「元婦人警官」ショーンは財団に採用される。 |
![]() 警官が銃横流しにかかわっていたと知ったマイケルは、警察のコンピュータから情報を盗み出すが、それを敵に知られてしまい、追いつめられてマイケルとショーンはKITTごと河に転落してしまう。 同じ頃、デボンとマードックは完成したナイト4000のテスト走行をしていた。確かに性能面ではナイト4000はナイト2000を期待通り上回るものだった。しかしナイト4000はユーモアを解す事もなく、山道に飛び出した鹿を「ぶつかっても問題はない」として避けようともしなかった。デボンにとってその「人間性の欠如」が不満ではあったが、取りあえずテストは成功した。しかしナイト財団を危険視したワッツはデボンを拉致し、ショーンが手術を受けた病院の医師にデボンにRNAを実施させた。財団がまだ事の真相に迫ってはいないと知ったワッツは、意識の無いデボンに毒薬を注入しデボンを殺害する。デボンが最後の夢の中で見たのは、コムトロンの産業スパイ事件解決後飛行機の中で交わしたマイケルとの乾杯だった・・・。 デボンを失ったのは自分が彼の調査に協力したせいだと落ち込み、調査を半ばして再び財団を離れたマイケルをショーンが呼び戻しに行くが、マイケルはそれに応じようとしない。仕方なく財団に戻り、マードックと調査を続けようと決めたショーンが見たものは、ナイト4000のボディに無断でKITTを取り付けているマイケルの姿だった。 銃横流しにワッツと警官らを操る者がいると予想したマイケルらは罠を仕掛け、副市長が影の黒幕である事を知る。 その証拠を警察署長に突き付け、お互いに協力して銃密売の取り引き現場を押さえる事にしたが、逃走したトラックを押さえてみるとそれは囮で、本物はショッピングセンターに向かっていた。しかし混雑した道路をパトカーで駆けつけても取り引きに間に合わない。そこでナイト4000が水上走行してセンターに急行、銃撃戦の末マイケルはワッツを追いつめるが、彼はエスカレーターから転落して死ぬ。 事件は解決し、副市長はワッツの入っていた刑務所で同じくコールドスリープの刑に服し、財団と警察署長は和解する。マイケルはマードック、ショーンとKITTに後を託し、再び「第三の人生」に戻って行った。 |
<コメント> 「ナイトライダー」(「新ナイトライダー」を含む)の続編と言う作りだったが、グレン・ラーソンがプロデュースしたわけではなく、キャラクター原案者として名前が出ているだけの作品。内容は確かにナイトライダーの続編のように作られてはいたが、矛盾点も目立つ。 まず舞台が西暦2000年になっていたが、これだとマイケルは50歳を越えた年なっていたはずで、画面でのマイケルが(見た目にも言動にも)変に若い。特に台詞からみて50歳の男としての深みが感じられない。 ナイト財団も西暦2000年に至って財政的には「裕福」とも言えない状況になっていたようだが(デボンは「問題無い」と言っていたが?)、技術者がマードック一人(に見える)なのは不自然でもある。しかも彼は「元検事」なのだそうだ。いくら肩にチップをインプラントしていたと言っても、説得力は無い。おまけに「解体バラバラにされてしまった」り「河に落ちて水浸しになってしまった」KITTを修復できるのがマイケルだけ、と言うのはナイトライダーの続編としてはいただけない。マイケルはKITTの「普通の車以上の部分」に関しては素人のはずで、作品中でも彼自身主張していたし、ボニー、エイプリル、RC3に任せきりだった筈だ。純然たる「車」の部分についてならまだ良いとしても、それくらいの事なら逆にマードックか普通のエンジニアで十分対処できるだろう。その事を意識してか、マイケルの乗る「57年型シボレー」について「新車同様に整備された車」だと変に強調されていたし、マイケルも何度か「車いじりをして暮らす」とか言っていたが、なんとなく言い訳がましいような・・・。(旧作終了後KITTのメカニックにデューダしたとか?) あと、ストーリーに直接関係はない話だが、ハッセルホフ自身に精悍さが無かったのも「マイケル」が冴えなかった理由の一つかも知れない。なんとなく中年太りで締まりが無くみえた。現在('98.1)も放映中のベイウォッチの方が締まっている。 マイケルは「厄介事(戦い?)に疲れて、特にこれといった問題があった訳では無しに引退した」と言うことだが、「世代交代」を狙っての設定としてはまぁ月並みか? 一方でマイケルが去った後もなおウィルトン・ナイトの夢を追い続けた・・・むしろ彼の夢を自分の夢としてさらに戦い続けたデボンの方が余程「騎士」にふさわしかった。(デボンの生き方と比べると、余計マイケルが情けなく見えてしまう) そのデボンを、こちらも「世代交代」でなのか、ああも簡単に殺されてしまって、この作品で一番のショックだった。 世代交代後の「新な騎士」になる筈のショーンについては、世代を交代させるだけでなく「男性」から「女性」への交代も・・・と言うことだったのだろう。その事自体はかまわないが、正直なところこの女優さんはあまり可愛くも美しくもない(^-^; 作品中での使い方も「これから」をにらんで、と言うよりもあくまで「主役・マイケル、脇役・ショーン」であり、マイケル以上に目立ってはいけなかったのかと思わせるものだった。これを見る限り「ナイトライダー2000」はシリーズ化を意識されていたのか疑問だ。彼女が主役で、FLAGのボスがマードックでは、シリーズを引っ張る魅力(力)はかなり弱いと思う。 もう一人(?)の重要なキャラクターのKITTにしても「10年もほっといて」と文句を言ったりマイケルに「落ちぶれた」とか嫌みを言っていたが、この部分だけ見ると旧作の雰囲気とはちょっと違った感じを受ける。もっともこれにつては「字幕」だからなのかも知れない。旧作にしても「字幕(or原語)」と「吹き替え」とでは言いまわしも言葉も吹き替え版の方がフレンドリーな・・・と言うか軟弱な感じがしたから。 では、登場人物の魅力不足をKITTと言う人格だけでなく「ナイト4000」と言う車が補えるのかと言えば、こちらもいささか怪しく感じた。まずナイト2000と言えば「ターボ・ブースト」であった筈が、この作品では出てこない。(もしやったとしたらあの長くて尖ったノーズが地面に突き刺さるシーンをどうしても想像してしまうが(^^;;) サイレント・モードやシンセサイザー、レーザーなどは元々あったもので、車内にFAXがついたからと言ってそれほど嬉しいだろうか? 水上走行も旧作では1回しか出なかったにしても「新規」とは言えないし、その走行スタイルも「遊園地の池の白鳥のボート」の様でスマートさが無い(特に着岸の時など通行人に手で寄せてもらっていた)。新設のバーチャル・リアリティのモニターも効果的に(あるいはカッコよく)使われていたとは思えない。走行スピードに至っては旧作のSPMモードに匹敵するスピード感を見せた部分はなかった。作品中でのナイト4000のテスト走行の後デボンがナイト4000の性能を評して「ナイト2000以上だ。期待通りの成果だ」とか言っていたが、どの部分をさしてそこまで「高性能」と言ったのかよく分からなかったのは私だけ? そもそもマイケルを守る事を至上命令としてプログラムされているKITTの『プログラムの全面書き替え』と言う工程を抜きにしての世代交代など視聴者を納得させられるわけもない。 結局「ナイトライダー2000」は旧作ほどの評価は得られなかったらしい。(シリーズ化された様子も無い) しかし、このナイトライダー2000では「チップが脳に組み込まれた人間」が出てきたわけだが、このあたりは初代ナイトライダーの始めの設定(シリーズでは完全に無くなっていた)を引きついたのだろうか? ちなみに次の「ナイトライダー2010」ではさらに進化(?!)して、機械と人間の融合・人間の機械化にまで行っているが、はたしてウィルトン・ナイト氏の夢にはそのような要素が含まれていたのだろうか・・・。 |